競技規則を定める国際サッカー評議会(IFAB)は13日、今年11月21日開幕の22年ワールドカップ(W杯)カタール大会で、AIによるセミオートマのオフサイド判定システムが搭載された新たなVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を導入する見通しだと明かした。

ESPN電子版によると、既存のVARはオフサイドの判定に4分ほどかかることもあり、同システムの問題点の1つとなっていた。国際サッカー連盟(FIFA)が開発した新VARはより速く、正確な情報をもとに、3~4秒で判定が出るという。

新VARはここ数年、テストを繰り返されてきた。さらに今年2月のクラブW杯で初めて実際の試合で導入されて“合格点”を得たという。今後はさらなる話し合いを経て、実際にW杯で使うかどうか判断される。

FIFAのコリーナ審判部長も「個人的な意見を言うなら、このシステムを導入することに自信を持っている。我々は正確で速い判断、(選手らに)受け入れられる判断を下したい。このシステムを使った試合で、それらの目的は達成されていた」などと話した。