バルセロナがオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨング(25)を欧州のビッグクラブに期限付き移籍させる可能性があると、スペイン紙アス電子版が29日に報じた。

バルセロナは現在、サラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)の問題を抱えており、補強した選手たちを登録できていない。そのため高給取りのデ・ヨングに対し、来季もバルセロナでプレーを続けるための条件として400万ユーロ(約5億6000万円)の減俸受け入れ、もしくは獲得を望むマンチェスター・ユナイテッドへの完全移籍の2択を迫ったとのこと。しかしデ・ヨングは、減俸はもちろん、マンチェスターU行きも欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権がないため、拒否したという。

クラブはこの状況を打開するため、デ・ヨングが年俸を下げずに欧州CLに参加できる案として、新たに欧州のビッグクラブへの期限付き移籍を考えているとのこと。同紙によると、これによりバルセロナは移籍金収入を得ることはできないものの、デ・ヨングの高額な給料を削減できるため、選手登録に関する深刻な問題を回避できるという。またその場合、デ・ヨングが好意的に捉えているブンデスリーガのバイエルン・ミュンへンや、フランス代表MFポグバが負傷したセリエAのユベントスも移籍先候補に挙がる可能性があると伝えている。(高橋智行通信員)