11月20日開幕の22年ワールドカップ(W杯)カタール大会まであと100日となった12日、W杯組織委員会のハッサン・アルタワディ事務総長らが声明を発表した。

2010年に中東、アラブ世界で初めてのW杯開催が決定してから12年。決勝戦はカタール国民の日である12月18日にルサイル競技場で行われる。

アルタワディ事務総長は「我々は比較的短時間で、これほどの長い道のりを歩んできました。W杯を開催することは、素晴らしいわが国の発展を加速させました。カタール国家ビジョン2030(カタールが08年に立ち上げた開発計画)とともに。我々は信じられないようなインフラを開発し、ワールドクラスのスポーツ、イベント産業を発展させてきました。またカタールおよび世界の人々のためになる人的、社会的プロジェクトも行ってきました」

「最初の1日から、W杯を開催することはサッカー以上の意味があると言ってきました。この時代の人々を鼓舞し、カタールやアラブ世界の若者にどんなことが可能かを示すことができます。カタールがこのような巨大イベントを実現できると夢見ていた者は多くはありませんでした。ですが今の我々を見てほしいという気持ちです」などとコメントした。

またW杯会場となる7つのスタジアム新設、そしてハリファ国際競技場の改修に尽力した組織委員会のヤシル・アルジャマル長官も「組織委員会の全員が、W杯開催のために力を尽くしてきたことを誇りに思っています。ビジョンとアイデアだけがあった最初の時点を振り返ると、信じられない気持ちです。今ではインフラが整い、スタジアムも作られました。国中の人々が毎日、インフラを利用しています。W杯以前と比べると、W杯のレガシーは人々の生活をガラッと変えるでしょう」と話した。

また22年W杯のナセル・アルカテルCEOはW杯カタール大会では一生に一度の体験をしてほしいと強調。「カタールを訪れたファンのみなさんは、温かいおもてなしと、サッカーの情熱を体験できるでしょう。もしサッカーを愛しているのであれば、ここは最高の場所です。地理的にコンパクトな大会となるため、これまでよりもたくさんの試合を観戦することができます。ピッチ外でも観光やエンタメなど、できることはたくさんあります。チケットを買って、史上類を見ないこのW杯を体験してほしいと思います」とアピールした。