欧州サッカー連盟(UEFA)は2日、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)のルールに違反したとして、パリ・サンジェルマン(フランス)など8クラブに罰金を科したと発表した。

このルールは、クラブの支出が収入を上回ってはいけないというもので、パリSGは8クラブで最も高額な1000万ユーロ(約14億円)を支払うことになった。同ルールのもとでは、今後3年間でクラブの収支を是正しなければならない。それができない場合、パリSGは最大6500万ユーロ(約91億円)の罰金を科せられる可能性があるという。

パリSGの他に罰金を支払うのはACミラン(イタリア、罰金200万ユーロ)、インテル・ミラノ(イタリア、同400万ユーロ)、ローマ(イタリア、同500万ユーロ)、ユベントス(イタリア、同350万ユーロ)、ベシクタシュ(トルコ、同60万ユーロ)、マルセイユ(フランス、同30万ユーロ)、モナコ(フランス、同30万ユーロ)。

パリSGの罰金を含め、8クラブは最低でも2570万ユーロ(約36億円)をUEFAに支払う。また今後の動向しだいでは罰金は最大で合計1億7200万ユーロ(約241億円)になる可能性がある。

またUEFAは19クラブに対し、今後数年間、財務について厳しく監視することを通達した。19クラブはドルトムント、ウニオン・ベルリン、ウォルフスブルク(いずれもドイツ)、チェルシー、レスター、マンチェスター・シティー、ウェストハム(いずれもイングランド)、バルセロナ、ベティス、セビリア(いずれもスペイン)、バーゼル(スイス)、フェネルバフチェ、トラブゾンスポル(ともにトルコ)、フェイエノールト(オランダ)、リヨン(フランス)、レンジャーズ(スコットランド)、アントワープ(ベルギー)、ラツィオ、ナポリ(ともにイタリア)。