レアル・マドリードのスペイン代表FWアセンシオ(26)が、今夏の退団の可能性が報じられたことに対し「考えたことは1度もなかった」と否定した

スペイン代表は今週から来週にかけ、22年ワールドカップ(W杯)カタール大会前、最後の公式戦となるUEFAネーションズリーグでスイス、ポルトガルと対戦する。この2試合のメンバーに招集され、合宿に参加中のアセンシオが20日、スペインのラジオ局カデナ・コペのインタビューに応じた。

その際、バルセロナに興味を持たれているという報道が最近出たことについて、「正直なところ、バルセロナが僕を欲しがっているかどうかは分からない。でもバルサのようにうわさに出ているクラブは他にもたくさんあるよ」と現時点で特に何のオファーがないことを明かした。

今後、バルサでプレーするつもりがないかについては「それについては考えたことがない。多くのうわさや臆測が出ているけど、それは普通のことだ。僕は7カ月後にはどのクラブとも契約できるので、多くのクラブがうわさにあがるのは普通のことだよ。さらにもっと増えると思う」と返答した。

今夏、出場機会を求めて移籍を希望していると報じられていたことについては「8月はいろいろな話が出て大変だった。もちろん選択肢はあったけどね。でも僕にはレアル・マドリードで貢献できる自信があるので、今回の決断に満足しているよ。このクラブでタイトルを取り続けたいと思っている。正しい判断だったしとても楽しみだよ」と意気込みを語った。

移籍しなかった理由については「移籍するかどうかは僕ひとりの判断ではなく、クラブや監督と話す必要がある。でも実際にはこのクラブのプランや監督の信頼を考慮し、退団を考えたことは1度もなかった。アンチェロッティとは全く問題ないよ」と説明した。

アセンシオの契約は来年6月30日までだが、現時点でクラブから契約延長の話は届いていない。そのため年明けより他クラブと好きなように交渉し、来夏フリーで移籍できる状況になっている。(高橋智行通信員)