バルセロナが来季に向けて、ビリャレアルのセネガル代表FWニコラス・ジャクソン(21)をデンベレの代役候補の1人に挙げていると、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が31日に報じた。

バルセロナは今季、大型補強を敢行し、スペインリーグでは首位レアル・マドリードと勝ち点差わずか1で現在2位。しかし、欧州チャンピオンズリーグ(CL)では先週、2季連続の1次リーグ敗退が決定した。

同紙によると、クラブはデンベレが新たな契約延長に応じずに24年にフリーで放出することを避けるため、来夏に売却せざるを得ない状況を考慮しているという。

バルセロナは今年6月に契約満了したデンベレと、7月に24年までの2年延長で合意していたが、さらなる契約延長を目指しているという。しかし現時点でデンベレがそれを受け入れるかは不透明であるため、ジャクソンを右ウイングの代役候補のひとりに挙げているとのことだ。

同紙によると、バルセロナはジャクソンについて、右ウイングだけでなく攻撃のあらゆるポジションでプレーできるポリバレントな能力を高く評価しているという。さらに獲得に向け、ビリャレアルとの契約が来年6月30日で満了することも重視しているとのことだ。

すでに選手の関係者と接触済みであり、選手自身もバルセロナ移籍を前向きに捉えているという。しかしジャクソンを狙うのはバルセロナだけではなく、先日ビリャレアルとの契約を解除し、新たにアストンビラを指揮するウナイ・エメリ監督も獲得を希望しているとのことだ。

ジャクソンは昨年10月にビリャレアルのBチームからトップチームに昇格。今季ここまでスペインリーグ12試合(先発8試合)に出場し、2得点2アシストを記録して好調を維持している。(高橋智行通信員)