【マドリード(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・マドリードは1次リーグ首位通過を目指し、ワールドカップ(W杯)カタール大会に向けた日本代表メンバーに選出された前田など日本人3選手を擁すセルティックと対戦した。

けがから復帰したベンゼマをベンチに温存したRマドリードが4-3-3で臨んだ一方、セルティックは4-2-3-1でプレーし、前田、旗手、古橋がスタメンでそろい踏みした。

すでに1次リーグ突破の可能性が消滅しているセルティックは試合開始直後から激しいプレスをかけにいくが、Rマドリードは6分、イェンツのハンドで獲得したPKをモドリッチが冷静に決め、早々に先制点を記録した。

Rマドリードに主導権を握られたセルティックは13分、前田が左サイドから正確なクロスを入れ、古橋がゴール前で合わせるも、うまくミートできずに枠を捉えられなかった。

その後もボールをキープしたRマドリードは19分にビニシウスの決定機がハートにセーブされた後、オライリーのハンドで再びPKを獲得。これをロドリゴが決め2点差にした。

セルティックはこれに気落ちすることなくプレーし、日本人選手たちが輝きを放った。25分に前田と旗手が素晴らしい連携を見せた後、古橋が決定的チャンスをつかむもクルトワにファインセーブされ、29分の旗手のミドルシュートも防がれた。さらに34分、メンディのファウルでPKの笛が吹かれ、セルティックは1点を返すチャンスを得るも、ユラノビッチのキックはクルトワにストップされた。

終盤はRマドリードがボールをキープしたが、セルティックが集中力の高い守備を発揮してこれ以上失点を許さず、前半が終了した。

後半は主導権を握ったRマドリードが大爆発。立ち上がりからセルティックゴールを包囲し、6分にカルバハルの折り返しからアセンシオが決め3点差にすると、16分にバルベルデの右サイドからのクロスをビニシウスがハートの鼻先で触り4点目を記録した。

その後、両チームが次々と選手交代を行い、古橋と前田が19分にピッチを下がる中、Rマドリードは攻撃の手を緩めることなく26分にバルベルデがペナルティーエリア手前から5点目を突き刺した。

37分に旗手がピッチを去った後、セルティックは39分にジョタがFKを直接決めて一矢報いるもそこまで。

Rマドリードが5-1の圧勝を飾り、1次リーグを4勝1分け1敗の勝ち点13で終え、首位通過を達成した。セルティックは0勝2分け4敗の勝ち点2で最下位だった。

セルティックは日本人3選手を中心に前半、度々チャンスを作るも決定機を欠き、後半はRマドリードの勢いを止めることができず大敗を喫することになった。