【オリベイラ・デ・アゼメーイス(ポルトガル)=高橋智行通信員】ポルトガル2部で3連勝中と勢いに乗り、9位に順位を上げているオリベイレンセは、ホームでビラフランクエンセと2-2で引き分けた。

加入後初の招集メンバー入りが期待されたFW三浦知良(カズ、55)だったが、この日はベンチ外になった。左サイドバックに22歳の日系ブラジル人DFのカズ(本名はクリスティアン・ケンジ・ワガツマ・フェレイラ)が入った。

立ち上がり、オリベイエンセが主導権を握り、MFドゥアルテが前半3分に最初のシュートを打つが枠外。対するビラフランクエンセは6分、右サイドからのクロスをFWネネがボレーで合わせ先制点を記録した。さらに10分、ネネが今度はペナルティエリア正面の遠い位置からのFKを直接決めて2点差にした。

早々に2点を許したオリベイレンセは15分にMFジャウミーニョが個人技で2人を抜いてシュートを打つがDFに阻まれる。

その後もオリベイレンセがボールをキープするが、ビラフランクエンセの守備を崩すことができず前半が終了した。

後半開始後、ビラフランクエンセが強く出てきたことで拮抗した展開になるも、オリベイレンセは10分、CK後の混戦からMFミシェルがヘディングシュートを決めて2-1にする。

オリベイレンセはこの得点で勢いづき、再び主導権を握って同点ゴールを狙いにいくが、決定機を作れないまま時間が経過。終盤に入り攻勢を強め、35分にミシェルのミドルシュートがGKにファインセーブされた後、40分に左サイドを起点にした波状攻撃をから、MFゼ・レイテが土壇場で同点弾を突き刺した。

カズはベンチ外だったが、熱い視線を送り続けた。オリベイレンセは粘り強く戦い、勝ち点1を手にした。好調のチームはここ6試合負けなし(4勝2分け)となった。