イングランドの審判統括団体PGMOL(プロフェッショナル・ゲーム・マッチ・オフィシャルズ・リミテッド)は、先週末の試合で物議を醸したVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)担当者2名を、今週末に行われるプレミアリーグの試合から外した。

今週末の試合を担当しないことになったのはリー・メイソン審判とニール・スワーブリック審判で、14日にPGMOLから発表された。

メイソン審判は1-1のドローに終わった11日のアーセナル-ブレントフォード戦でVARを担当。後半29分、ブレントフォードがFKの流れから同点ゴールを決めた際、ゴール直前にDFピノックがヘディングでつないだ時にMFノアゴールがオフサイドポジションにいたことを見逃した。プレーを確認するスクリーンにオフサイドラインを引くのを忘れていたという。

またスワーブリック審判は同日のウェストハム-チェルシー戦を担当。終了間際にチェルシーMFギャラガーが放ったシュートをウェストハムMFソーチェクが手で止めたように見えたが、PKの可能性があることを主審に伝えなかった。試合は1-1のドローに終わっていた。

11日にはクリスタルパレス-ブライトン戦でも誤審があった。前半にブライトンDFエストゥピニャンが先制ゴールを決めたかにみえた場面で、オフサイドによって得点が取り消された。この時は1番ゴールに近いDFではなく、間違って2番目にゴールに近いDFにスクリーン上のラインを合わせてしまったことが誤審の原因だという。1番ゴールに近いDFにラインを合わせていればエストゥピニャンはオンサイドだった。

この試合でVARを担当したジョン・ブルックス審判はすでに13日のリバプール-エバートン戦、15日のアーセナル-マンチェスター・シティー戦から外されており、18日のアストンビラ-アーセナル戦から職務に復帰するという。