エルチェ戦でチームを勝利に導く先制点で今季リーグ5点目を挙げた日本代表MF久保建英(21)が試合後、「あのゴールを決めなかったらシルバに殺されていた」とゴールシーンを振り返った。

Rソシエダードは19日、スペインリーグ第26節でエルチェとホームで対戦した。公式戦3試合ぶりに先発出場した久保は中盤ダイヤモンド型の4-4-2の右FWとして出場。後半3分にMFダビド・シルバのアシストから先制点を決め、2-0の勝利に大きく貢献した。試合後のインタビューのもようをスペインのメディア「エル・デスマルケ」が同日に伝えた。

久保はチームが公式戦7試合ぶりに勝利を挙げたことについて、「僕たちは長らくホームで、サポーターの前で勝てていなかった。彼らはあのような喜びを得るに値したと思う。僕たちは悪い流れの責任を感じていたし、この勝利と国際Aマッチ期間のリーグ戦中断期間をきっかけに、チームが再び上に行けることを願うよ」とコメントした。

自身のゴールについて「もしあのゴールを決めなかったら(アシストした)シルバに殺されていただろうね。嬉しいしシルバに感謝したい。彼はこのチームのベストプレーヤーだ。個人的に大きな恩を感じているよ」とお礼を述べていた。

さらに久保は素晴らしいパフォーマンスを披露し、この試合のMVPに選ばれたシルバについて、「スタジアムの観衆は分かっていると思うけど、彼は得点前に2回、ゴールにすべきパスを出してくれたし、僕のゴールが彼のアシストからだったので本当に良かったよ」と言及した。

最後に、この後に参加する日本代表について、「このいい流れが代表で重要な役割を果たせることを願うよ。代表での親善試合のことを考えているが、個人的には日本にいても、欧州チャンピオンズリーグ出場圏内に入ることが目標なので、ラ・レアル(※Rソシエダードの愛称)のことも考えてしまうと思う」と語っていた。(高橋智行通信員)