ポルトガル代表FWクリスティアノ・ロナウド(38=サウジアラビア1部アルナスル)が22日、欧州選手権予選リヒテンシュタイン戦の前日会見に出席した。5カ月前にマンチェスター・ユナイテッドを退団したことについて「キャリアの悪い局面だった」と表現。「今はより良い人間になれたと思う」と話した。

ロナウドは会見で「人生に後悔している暇はない」と強調。「たとえうまくいかなくても、それは人生の一部。山の頂上にいるときは下にあるものを見るのは難しいし、自分もそれを見ることができなかったことが何度もある。今はある程度、それが見えているので、より良い準備ができたと感じているし、今は、より良い人間になれたと思う」と話した。

22年ワールドカップ(W杯)カタール大会終了後にベルギー代表の指揮官を退き、ポルトガル代表を率いることになったロベルト・マルティネス監督は、欧州選手権予選のメンバーとして、38歳のロナウドを招集した。

ロナウドは代表でのプレーを続行することについて「家族と一緒に考え、そしてタオルを投げる時ではないという結論に達した。そこ(代表)から多くのことを学んだし、戻ってくることができて、とてもうれしい。監督も僕をチームに入れたいと言ってくれている。自分にはまだ与えるものがたくさんあると感じているし、このまま続けていきたい」と話した。

またロナウドは自身が移籍したアルナスルが所属するサウジアラビア1部について「非常に競争の激しいリーグだ」と主張。「もちろん、プレミアリーグとは違うし、そうだと言ったらうそになる。でも競争力はある。その強さには驚かされた。良いチームが存在し、バランスが取れている。アラブ人の選手も良いし、外国人選手はクオリティーがある。リーグが今のプランを継続していけば、5、6年後には世界で4、5番目に競争力のあるリーグになる可能性はある」と力説した。