レアル・マドリードが来季、ラヨ・バリェカノのスペイン人DFフラン・ガルシア(23)と、ミランに期限付き移籍中のスペイン人MFブラヒム・ディアス(23)をメンバーに加える予定だとスペイン紙アスが24日に報じた。

Rマドリードが今季終了までまだ2カ月以上残る中、すでに来季の補強に動いている。その中でまず、手薄な左サイドバックを強化するため、すでにフラン・ガルシアとの契約を締結済みであるとのことだ。

フラン・ガルシアはRマドリードの下部組織育ち。20年夏に期限付き移籍でラヨ・バリェカノに所属した後、21年夏に移籍金200万ユーロ(約2億8000万円)で完全移籍した。その後、今年1月にレバークーゼンが契約解除金に設定されている1000万ユーロ(約14億円)のオファーをラヨ・バリェカノに提示したとのこと。これを受け、フラン・ガルシアの保有権50%と先買権を保持するRマドリードがチームに連れ戻すかを熟考し、最終的に500万ユーロ(約7億円)を支払うことを決断したという。

ブラヒム・ディアスは19年夏にRマドリードへ加入した後、20年夏より3季連続でミランに期限付き移籍中。今季の欧州チャンピオンズリーグ・決勝トーナメント1回戦では、トットナム相手にチームを準々決勝に導く唯一のゴールを決める活躍を見せていた。

ミランへの期限付き移籍に関して、買い取りオプションが含まれているとの報道が出ているが、アス紙はその可能性を完全否定。今季で期限付き移籍の期限が終わるため、来季はサイドアタッカーとしてバルベルデ、ロドリゴなどとの厳しいポジション争いが待っているものの、Rマドリードに復帰予定とのことだ。

さらにRマドリードは来季、この2人に加えてドルトムントのイングランド代表MFベリンガムとの契約を目指している他、ベンゼマのバックアップを務めることができるセンターフォワードを獲得する可能性があると同紙は伝えている。(高橋智行通信員)