14日のフランスリーグ・ナント-トゥールーズ戦で、プレーを拒否したナントのエジプト代表FWモスタファ・モハメド(25)がクラブから罰金を科せられる処分を受けた。

同節のフランスリーグではすべてのチームがLGBTQ(性的少数者)へのリスペクトを示し、レイボーカラーの背番号をつけてプレーした。

ナントは15日に「エジプト人ストライカーに未公開の罰金を科し『SOS HOMOPHOBIA』というフランスの慈善団体に寄付することにした」と発表した。

ナントは声明で「第一に、ナントはこれからも同性愛嫌悪との戦いに関わり続けます」「ナントのストライカーであるモスタファ・モハメドは個人的な理由でトゥールーズとの試合への出場を拒否しました。そのためナントの取締役会は彼に金銭的な処罰を与えることを決定しました」などと説明した。そして「これまで通り、あらゆる形態の差別と闘います」と付け加えた。

トゥールーズのモロッコ代表FWザカリア・アブクラル(23)もユニホームの着用を拒否して、この試合を欠場。アブクラルは14日に自身のSNSで理由を説明した。

同FWは「まず第一に、私は個人的な好み、性別、宗教、バックグラウンドに関係なく、すべての個人を最も尊重しています。リスペクトは私が大切にしている価値観です。それは他者にも及びますが、自分自身の信念を尊重することも含まれます。ですから、私はこのキャンペーンに参加するのに最適な人物とは思えません。私たちみんなが敬意をもって扱われたいと望むように、私の決断も尊重されることを心から願っています」などと記した。