日本選手3人が所属するシュツットガルトはアウェーでマインツに4-1で逆転勝ちした。主将を務めるMF遠藤航(30)がフル出場し、1得点1アシストと大活躍。勝ち点を32とし、自動降格圏の17位から残留圏の15位に浮上した。

1点を追う前半41分、遠藤が全速力で敵陣ゴール前まで駆け上がった。味方の右からのパスは相手に阻まれたが、そのクリアボールに反応し、ペナルティーエリア手前から右足でボレーシュートをたたき込んだ。

海外移籍後のシーズン最多となる今季5ゴール目。最終節で1部残留に導く劇的な決勝点を挙げた昨季の4ゴールを上回った。ブンデスリーガでプレーする今季の日本選手の中でも、MF鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)の9点に次ぎ、MF堂安律(フライブルク)と並び2位タイ。デュエル勝利数でリーグ4位につける日本代表ボランチは攻撃面でも存在感を示している。

後半19分に左からのCKをFWギラシが頭で合わせて逆転すると、同33分には遠藤のアシストからMFヒューリッヒが右足で決めて突き放した。同41分からMF原口元気が途中出場。試合終了間際にはDF伊藤洋輝のロングパスを起点にダメ押し点が生まれ、リーグ戦3試合ぶりの白星を挙げた。

勝ち点32で並んだ16位のボーフムとは得失点差で23ポイントもリードしており、27日の最終節で13位ホッフェンハイムに勝てば残留が決まる状況になった。

〈下位チーム順位〉 勝ち点 得失点差

13位 ホッフェンハイム 35 -9

14位 アウクスブルク  34 -19

15位 シュツットガルト 32 -12

▽2部との入れ替え戦

16位 ボーフム     32 -35

▽自動降格

17位 シャルケ     31 -34

18位 ヘルタ(降格決定)26 -28

○…勝ち点26の18位ヘルタの降格が既に決定。最終節を残して吉田麻也と上月壮一郎が所属するシャルケが同31で自動降格圏の17位。勝ち点32で浅野拓磨のボーフムと遠藤、伊藤、原口のシュツットガルトが並ぶ。得失点差でボーフムが2部との入れ替え戦に回る16位、シュツットガルトが残留圏の15位。最終節でシャルケが3位ライプチヒ、ボーフムは6位レーバークーゼンと、ともに上位チームとの対戦となる。