アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)のパリ・サンジェルマンでの最後の試合は、本拠地パルク・デ・プランスの一部ファンからブーイングが起こる中、クレルモンに2-3で逆転負けを喫した。

パリSGはキックオフ前、2シーズンの間プレーしたメッシが契約を延長しないことを発表。これがサポーターとの別れの瞬間となった。

試合開始前の選手紹介では、アナウンサーがメッシの名前を読み上げると、一部ファンからブーイングが起こった。数分後、メッシは笑顔でピッチに入り、3人の子供たちの手を握り、額にキスをした。

メッシはクラブの公式サイトに「この2年間のことについて、クラブ、パリの街、そして人々に感謝したい。みんなの今後の幸せを祈っている」とコメントした。

試合では、こちらも退団が発表された元スペイン代表DFセルヒオラモスが前半16分にビティーニャからの右クロスに頭を合わせて先制。5分後にはエムバペがPKを沈めて2-0とリードした。エムバペは今季29ゴールとし、27点のラカゼット(リヨン)を抑えて得点王となった。

しかしパリSGは前半のうちに追いつかれると、後半18分に相手左クロスをゴール前で押し込まれ、逆転を許した。

2-2の後半立ち上がりにメッシがGKと1対1の場面でシュートをゴール上に外し、1点を追う状況になってからはシュートが相手GKディアウに阻まれることもあった。そのまま2-3でパリSGの今季最終戦は黒星となった。

メッシはパリSGでの2シーズン、全公式戦で32ゴール、35アシストを記録。チームはフランスリーグのタイトル連覇したが、欧州チャンピオンズリーグでは2シーズン連続で16強で敗退。この数週間、サポーターたちは不快感をあらわにしていた。

試合後、パリSGの選手とコーチ陣はフランスリーグの優勝トロフィーを受け取った。だが解任が予想されているガルティエ監督に対しても、スタジアムのあちこちから大きなブーイングが起こっていた。