元マンチェスター・シティーDFのバンジャマン・メンディ(28)が、女性への強姦(ごうかん)罪1件と別の女性への強姦未遂罪1件の再審で、14日にいずれも無罪判決を受けた。

メンディは今年1月にも6件の強姦罪と1件の性的暴行罪で無罪を言い渡されていた。これで裁判を行っていたすべての件でメンディは無罪になったことになる。

今回の再審はチェスター・クラウン・コートで行われ、英マンチェスター・イブニング・ニューズ紙は、評決が読み上げられた後、メンディが涙を流したと報じている。

メンディの弁護士は「バンジャマン・メンディ氏は、この裁判に当初からつきまとっていたうわさや陰口ではなく、この裁判の証拠に焦点を当ててくれた陪審員たちに感謝したいと思っている」

「メンディ氏が裁判にかけられ、陪審員によって無罪とされるのはこれが2度目である。彼は、両陪審が正しい評決に達したことを喜んでいる」

「警察がこの件を捜査し始めてから約3年がたった。メンディ氏は強さを保とうとしてきたが、この過程が彼に深刻な影響を与えたことは避けられない」

「彼はこの試練を通して彼を支えてくれたすべての人に感謝し、今は自分の人生を立て直すためにプライバシーを守ることを求めている」などと声明を発表した。

17年にマンチェスターCに加入したメンディは、13人の女性から共犯とされるルイ・サハ・マトゥリーとともに疑惑をかけられ、警察の捜査対象となった。

メンディがシティーで最後にプレーしたのは21年8月のトットナム戦で、逮捕された同月末にクラブから出場停止処分を受けた。シティーは今年6月、契約満了に伴い同DFを放出していた。