サッカー韓国代表ユルゲン・クリンスマン監督(59)が、米国ESPNのインタビューを受けたことが、韓国内で批判されている。

同監督は自分の誕生日を祝うなどの理由で現在、家族のいる米国に戻っている。韓国のスポーツ朝鮮は、インタビュー内容を問題視した。主なテーマは、プレミアリーグ・トットナムFWハリー・ケーンの移籍関連の意見を求められたもの。

スポーツ朝鮮は「今のタイミングがケーンの移籍を論じる時か」のタイトルで、就任5カ月で、韓国には2カ月程度しかいなかったことや、4戦勝ちなし(2分け2敗)と、結果を出していないこと、さらにU-24韓国代表スタッフとの打ち合わせができていないことなどを指摘した。

同メディアは「クリンスマン監督は3月の就任当時『代表監督として韓国に常駐することは当然のことだ。韓国に住み、韓国の文化を経験したい。Kリーグはもちろんだし、他のカテゴリーも観戦する』と約束してその言葉を信じたが、守られていない」。

さらに「国内の新戦力を探す努力もしていない。兵役免除がかかるアジア大会(U-24)と、9月のIMD(国際マッチデー)期間が重なるのに、両代表に重なる選手の組み分けもできていない。クリンスマン監督が国内に常駐していたなら、すでに解決できた問題だ。選手の兵役免除より自分のAマッチ初勝利の方が大事なようだ」と論じた。

また、スポーツ朝鮮は「クリンスマン監督はESPNに『韓国代表監督は楽しい挑戦だ。旅行もしている。韓国サッカー、人々を知るため数か月間、すごく忙しい日々を送っている』と答えているが、指導者の道はそれほど順調ではない。すでに暗い影が見え始めている」と批判した。

他にもスポーツ東亜など、複数のメディアが同監督の“常駐問題”を非難し、韓国サッカー協会(KFA)がその都度出している「監督は遠隔指導している」のコメントを疑問視している。