AFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会を性加害疑惑報道をめぐり離脱したMF伊東純也(30=スタッド・ランス)について、所属クラブの地元フランス紙でも動揺が広がっている旨が伝えられた。

2日のランス地元紙リュニオン電子版は、スタッド・ランスのスティル監督と伊東のチームメートGKイェヴァン・ディウフのコメントを掲載した。

同紙は伊東が日本代表チームを離脱した経緯を説明した上で、「日曜日(4日15時)トゥールーズを迎える試合の2日後に控えた金曜日(2日)の記者会見で質問をされたSランスのスティル監督は、慎重な態度を示した」と報道。「彼(伊東)とコンタクトがない限り、大して言うことはない」と監督が話したと伝えた。

同紙によると、スティル監督は「我々はクラブが発表した声明に従う。何が起こっているかがわかるのを待っているが、意見を述べるほど十分に知らない。ジュンヤには1カ月前から会っていないし、全く何が起こったのかを知らない」と記者会見で述べたという。

また、同紙はGKディウフの発言にも言及。ディウフは記者会見で「我々は彼(伊東)が無実だと願っている。なぜならこれは深刻なことだから。無罪の推定を考慮しなければならない。判決がない限り、彼が無実か有罪かは言えない。彼が戻って来るとき、通常通りに迎えられるだろう。皆にとって状況は微妙だが、裁判所が仕事をするのが一番だ。他にコメントすることはない」と話したことも報じた。(松本愛香通信員)