レアル・ソシエダードの地元紙ノティシアス・デ・ギプスコア電子版が25日にチームの現状を分析し、ウイングの選手たちが違いを生み出す大きな力を持っていること、そして4-3-3システムを維持する価値があることを強調した。

Rソシエダードは今季開幕から苦しい時期を過ごしてきたものの、現在公式戦6試合連続無敗、リーグ戦5試合連続無敗で9位浮上と調子を取り戻している。

これまで得点力不足に悩まされていたが、直近のオサスナ戦では3ゴールを決め、リーグ戦の総得点を17に伸ばした。この数字はバルセロナ、レアル・マドリード、ビリャレアル、アトレチコ・マドリード、ベティス、セビリアに次ぎ、エスパニョールと並んで7番目の好成績である。

この大きな要因として同紙は「パンプローナ(オサスナ戦)での試合は、セルヒオ・フランシスコ監督が今季、トップレベルのウイングを4人擁していることを証明した」と両翼に優れたサイドアタッカーがいることを強調した。

その4人とは久保建英、バレネチェア、ゲデス、ザハリャンである。このうちバレネチェアとゲデスはオサスナ戦で素晴らしいゴールを決め、3-1の逆転勝利に大きく貢献している。

また、同紙は今季の前線に関して「開幕当初、セルヒオ・フランシスコ監督が好んでいたトリデンテ(3トップ)は(23-24年シーズンに)アンドレ・シルバとサディクの負傷により、欧州チャンピオンズリーグを戦うために前任者(イマノル・アルグアシル)が考案したものと同じで、エースのオヤルサバルにバレネチェアと久保がボールを供給する役目を務める形である。しかし、ゲデスの加入とザハリャンの復帰により、今季の状況は変化している」と4-3-3の両翼のポジション争いが激化しつつあることを示唆した。

この状況を受け、同紙はウイング4人の現状を分析。久保については「代表チームでの移動、足首のけが、そしてパフォーマンスの低下により、一部のサポーターの間で彼がこれまでに得ていた評価が少し下がっている。1ゴールしか決めておらず、まだアシストも記録していない。昨季も0アシストだった。チームに合流する時、疲れた状態で戻ってきた場合、チームメートの誰かがレギュラーになり、ポジションが奪われるのが普通であることを今は認識しておく必要がある。パンプローナではあまり輝かしいパフォーマンスを披露できなかったが、ビリャレアル戦でスタメン入りする可能性は否定できない」と、やや厳しい状況にあることを伝えた。

一方、今季におけるチームのベストプレーヤーと言われるバレネチェアについては「ラ・レアル(Rソシエダードの愛称)で今、最も好調な選手だ。久保も含むチームメートが認めるように、今季ここまでで最高の選手である。パンプローナでピッチ中央から決めた驚異的なゴールは、彼の卓越した才能を改めて証明するもの。今季、ラ・レアルの偉大なスターとしての地位を確固たるものにするための大きな一歩を踏み出している」と大絶賛した。

ゲデスに関しては「まだバレンシアで成功を収めたトップレベルの選手には戻っていないが、攻撃のあらゆるポジションでプレーできる高い機動性と、突如現れる驚きの動きを備えている。ボールを足元にフィットさせて斜めに仕掛ける久保とは異なり、彼は相手が予想しないタイミングと場所で、スピードを生かして突破を試みる」などと分析した。

ザハリャンについては「スビエタ(練習場)で誰も異論を唱えない才能ある選手。昨季はけがで全て欠場したが、力強く復帰している。まだ違いを生み出しておらず、彼の貢献はクオリティーの高いプレーに集約されているが、重要な存在になりたいという意欲と、そのために戦う意志が感じられる。セルヒオ・フランシスコ監督は彼をウイングに考えていないことを認めているが、現時点ではサイドで起用されている」と説明した。

4人全員が万全の状態になりつつある中、次節ビリャレアル戦は誰が先発するか注目となるだろう。(高橋智行通信員)