【ナッシュビル近郊(米国)10日(日本時間11日)】日本代表DF長友佑都(39=FC東京)が人生初のヘッドバンド着用でチームにスイッチを入れた。W杯北中米大会1次リーグ初戦のオランダ戦まで残り4日。これまで別メニュー調整が続いていたMF遠藤航を含めて全員でトレーニングを実施。本番モードへ切り替える節目の1日で、5大会連続5度目の大舞台へ臨む鉄人がチームを再加速させる。
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日本でW杯を最も知る男がハチマキのようなものを額に巻いて練習に姿を現した。その正体は背番号の「5」と日の丸があしらわれたヘッドバンド。ひときわ存在感を放った長友は「かっこいいでしょ」と得意げに経緯をこう明かした。
「(着ける)タイミングは全然考えてなかったんですけどね。でもなんかナッシュビル入ってW杯の熱量と、“いよいよ感”が出てきたんでちょっと気合を入れて今日つけたいなと」
当初はハチマキを着けたかったという。しかし結び目の先が邪魔になることから、サッカーでも着用可能なヘッドバンドに。日本で特注した新アイテムをここまで温めてきた。
過去4度の経験からお披露目の時期を導き出した。8日に事前キャンプのメキシコ・モンテレイから移動し、9日はオフ。仕切り直しとなるこの日は本大会への空気感を出すためにも重要な1日だった。「締めなきゃいけない時。今日の練習もすごく締まったW杯らしい練習ができた印象」とオシャレグッズが緊張感を一段上げる象徴となった。
チーム最年長の口調に熱が帯びる。22年W杯カタール大会では決勝トーナメント1回戦でPK負け。「あれだけ悔しい思いしてここに来たというのを忘れちゃいけない」とあえて3年半前の記憶を思い起こす。「やっぱり目の色変えないと。相手も目の色変えてくるんでね。優勝したアルゼンチンがすごかったですよね。あのぐらいの覇気を出していかないとやっぱり優勝はできないです」。
振り返れば直前まで順調な時ほど好成績を収めていない。06年ドイツ大会、14年ブラジル大会…。むしろばたついた時の方がチームの一体感が増して決勝トーナメントに進出している。その両方を知る長友。「もう1段、2段、引き締められるなという感じがしている。本当に多少のケンカになってもいいぐらい、ぶち当たり合える関係とか必死さがやっぱり大事になってくる」。要所を押さえたベテランがいるチームは強い。【佐藤成】


