[ 2014年2月11日6時57分 ]公式練習する高梨沙羅(共同)

 ノルディックスキーの新種目、ジャンプ女子の優勝候補で高梨沙羅(17=クラレ)が10日、試合会場(HS106メートル、K点95メートル)での最終調整で3回とも100メートルを越え、好仕上がりを示した。

 11日午後9時半(日本時間12日午前2時半)開始の本番に向け「3日間の練習で一番良かった。スピードもだいぶ戻ってきた」と自信をのぞかせた。

 修正点に挙げた助走姿勢への入り方が「だいぶ固まった」との手応えを得て、最後は101・5メートルを飛んだ。

 30歳のダニエラ・イラシュコ(オーストリア)も2回目に101・5メートルをマークするなど引き続き好調で、金メダルを争う強敵になりそうだ。

 19歳の伊藤有希(土屋ホーム)は1回目に100メートルを飛ぶなどまずまず。17歳の山田優梨菜(長野・白馬高)は79・5メートルが最長だった。

 高梨沙羅のコメント。

 「助走のスタートによって重心の位置が前後に変わってくるので、大切に組んだ。五輪でもやることは同じなので、いいイメージだけを持って過ごしたい」。

 山田優梨菜のコメント。

 「ずっと助走が乗れていなかったが、少しずつ良くなっている。試合では今できることを精いっぱいやって笑顔で飛べればいい」。

 伊藤有希のコメント。

 「3回とも惜しいジャンプが続いたので、合わせればもっと伸びると思う。助走は良かったのでテークオフにつなげたい。試合でかみ合えばいい」。