日本陸連は21日、都内で女子長距離の日本代表候補らによる強化合宿を公開した。この日、打ち上げられた2泊3日の合宿では血中乳酸度や骨密度などの数値の検査も行った。リオデジャネイロ五輪5000メートル代表の上原美幸(21=第一生命)は「意識を高めて、東京五輪に向かっていきたいという気持ちが強くなりました」と刺激を受けた様子だった。

 今季の目標については、日本選手権(6月)の優勝と渋井陽子(38=三井住友海上)が持つ女子1万メートルの日本記録30分48秒89更新を掲げた。「少しずつ距離を伸ばして、ステップアップしたい。自信は5割ぐらいしかないですが、練習で自信を積み重ねて、目標に到達したい」と意欲的だった。今季は1万メートルに主眼を置くが、徐々に距離を伸ばしていき、来シーズンのマラソン挑戦を見据える。「リオデジャネイロ五輪の経験を東京につなげられるようにしたい」と話した。