明治大は予選会13位に終わり、本大会出場を逃した。

 レース中の給水ポイントで倒れた他大学の選手を避けようとして転び、左腰を強打して棄権となった三輪軌道(2年)は「僕が走れなくても、チームは本戦出場権を取っていると思っていました。取れていなくて、責任を感じています」と、青ざめた顔でレースを振り返った。

 1万メートルのベスト記録は29分11秒88で、予選会にエントリーした14選手の中で4番目のタイム。レース後は結果発表に間に合わず、左足を引きずりながらチームに合流して、本戦出場を逃した事実に言葉を失った。「(主将の)末次さんには『頼むぞ』と言われました」と力なく答えた。転倒した場面について「避けようとして腰をぶつけました。あまりよく覚えていません」。チームのスタッフによると病院での診察は受けていないが、1週間程度は練習できない様子。

 西弘美駅伝監督は「今朝、(エースの)坂口が体調不良でレースに出られなくなり、三輪も棄権となりました。飛車角落ちでのレースとなってしまいました」と、アクシデント続きの混乱に必死に言葉を探していた。また、末次慶太駅伝主将(4年)は、レース結果を聞いて無念の表情を浮かべ「何より、4年生がこの予選会のスタートラインに立っていないのが最大の敗因です。慢心があってこのような結果になり、申し訳ないです」と応援にかけつけた関係者に歯を食いしばってあいさつした。