陸上男子の桐生祥秀(21=東洋大)は男子400メートルリレー決勝に3走として出場し、39秒47の準優勝だった。

 東洋大のユニホームを着て走る最後のレース。招集場所では円陣で声を出し、チームを鼓舞した。日本代表時と同じ3走。優勝を狙っていたが、中大に0秒17だけ届かなかった。

 それでも桐生は「2番も誰しもが取れる順位ではない。誇りを持っていきたい」と振り返った。今季は6月の日本選手権の男子100メートルで4位に沈み、世界選手権の個人での出場を逃した。ただ9月には日本人初の9秒台を記録。激動のシーズン最終戦で「いろいろあったが、無事に今シーズンが終わってよかった」と話した。

 東京五輪まで今日28日で残り1000日となった。京都・洛南高3年時に10秒01を出してから、今年9月に9秒98をマークするまでが1594日だった。「1000日もあっという間に過ぎるんだろうなと思う。今の自己ベストを準決勝で出せれば、決勝進出は夢ではない」。今後は約1カ月のオフに入り、冬季練習に入る。大目標の東京五輪へ突き進む。

 多田修平(21)がアンカーを務めた関学大は39秒58の3着だった。