12日に号砲が鳴る、さいたま国際マラソンに出場する有力選手が10日、さいたま市内で会見を行った。

 岩出玲亜(22=ドーム)は「痛いところはない。コンディションはいい。3位以内に食い込んでいきたい」と意気込んだ。14年の横浜国際では2時間27分21秒で当時10代女子の日本歴代最高タイムをマークした逸材は今春、女子実業団の強豪・ノーリツを退社して、ドームに移籍した。理由はマラソンに専念するため。移籍後では初マラソンとなる。外国勢に「1秒、1メートルでも付いていき、挑戦していきたい」と真っ向勝負を宣言した。3年連続の出場となる吉田香織(36=TEAM R×L)は「トップや自己ベスト、GCを意識しつつ、頑張りたい」と話した。

 同レースは20年東京五輪の代表2枠を決めるグランドチャンピオンシップ(GC)の出場権が懸かる女子の国内シリーズ。日本人3位以内の2時間29分、同6位以内の2時間28分以内なら19年9月以降に開催されるGCへの出場資格を得る。また来年アジア大会の代表選考も兼ねている。

 一般参加では今夏の世界選手権男子マラソン9位の川内優輝(30=埼玉県庁)も出場する。川内は2時間9分41秒以内でゴールすれば、ワイルドカードでのGC出場が決定する。