陸上男子100メートルで日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀(東洋大)が28日、横浜市内で小学生を対象にした「かけっこ教室」に出席し、約360人の親子に手本を見せながら、走り方を指導した。「陸上を、子どもたちから憧れられるスポーツにできるよう貢献したい」と競技普及への思いを口にし、第一人者の自覚を示した。

 現在は国内で筋力トレーニングなど体の土台づくりに取り組んでおり、2月後半からのオーストラリアでの合宿で徐々にスピード練習を取り入れていく計画という。次のレースは「全然決まっていない」と話した。大学卒業後の4月から社会人として日本生命に所属することが決まっている。