1万メートルでリオデジャネイロ五輪に出場した関根花観(はなみ、22=日本郵政グループ)が初マラソンながら2時間23分7秒で日本人トップの3位に入った。東京五輪の代表2枠を決める選考会グランドチャンピオンシップ(GC、19年秋以降)の出場権を決めた。

 

 関根はレース後のインタビューで喜びを表現した。初マラソンの感想を問われると「中盤はまだ余裕があった。ペースメーカーが外れて世界にはまだまだ上がたくさんいるなと思った」と振り返った。沿道からの応援もエネルギーに変えた。「中学時代の先生、地元の郵便局の方から声援をいただいて力になりました」と話した。

 

 優勝はエチオピアのメスケレム・アセファ(32)で2時間21分45秒だった。

 

 岩出玲亜(23=ドーム)は2時間26分28秒で日本人2位、野上恵子(32=十八銀行)は2時間26分33秒で日本人3位。今大会では日本人3選手がGCへの出場権を獲得した。

 

 今夏のジャカルタ・アジア大会代表と、東京五輪の代表2枠を決める選考会GCの出場権(2時間28分0秒以内で日本勢3位以内)をかけた戦いだった。

 

◆グランドチャンピオンシップ(GC)

 2019年9月以降に開催予定の20年東京五輪マラソン代表選考会の名称。GCで男女各2人を選ぶ。17年夏から19年春までに行われる国内指定大会「GCシリーズ」で、日本陸連が各大会に定めた順位とタイムの条件を満たした選手はGC出場権を獲得する。女子は北海道、さいたま国際、大阪国際、名古屋ウィメンズがGCシリーズに指定されており、これまで前田穂南(天満屋)、松田瑞生(ダイハツ)、安藤友香(スズキ浜松AC)が出場権を得ている。