シカゴマラソン(現地7日)で2時間16分26秒の19位だった川内優輝(31=埼玉県庁)が9日、成田空港着の航空機で帰国した。

ボストンマラソンを制したのは半年前。ただ、現地の知名度は高く、いまだに選手、ファン、関係者から祝福を受けたという。沿道でも「ユウキ」「ボストンチャンピオン」などの声を掛けられたそう。レースのスタート前も最前列で紹介された。

ただ肝心のレースは第2集団からも遅れてしまった。「ダメでしたね。ボストンチャンピオンとして恥ずかしい」と振り返った。ただ1つの収穫は「悔しい思いをした」こと。今後は12月の福岡国際に照準を合わせ、スピードを上げていく。

シカゴでは大迫傑(27=ナイキ)が2時間5分50秒の日本新記録を樹立した。川内は「全然、離れていたので実感がないですけど、本当にすごい」。大迫は日本実業団陸上競技連合から報奨金1億円を手にした。そのことを大迫も海外メディアの取材に話していたそうで「海外でも1億円もらったのが、世界中に広まるかな」と語った。