箱根駅伝5連覇を狙う青学大の原晋監督(51)が特別監修を務める舞台「光より前に~夜明けの走者たち~」のプレビュー公演が14日、都内で行われた。

男子マラソンの64年東京オリンピック(五輪)銅メダリスト円谷幸吉氏(享年27)と68年メキシコシティ五輪銀メダリスト君原健二氏(77)の葛藤を描く。

公演後のトークショーには原監督が登壇。アスリート系ドラマは現実味に欠ける部分が発生することもあるだけに、当初は「舞台でのスポーツものするのは難しい」と感じていたという。ただマラソン、指導者との人間関係を通じながら、人生観を問う作品となっており「陸上関係者だけでなく、サラリーマン、家庭で子育てに苦しんでいる方などにも見ていただける」と力を込めた。作品には当時と現在の練習方法の違い、組織マネジメント理論を作・演出を手掛ける谷賢一氏(36)へ伝えるなどして携わった。

本業では出雲、全日本と2冠を達成し、史上初の2度目の3冠に王手が懸かる。多様なジャンルで活躍し、競技の普及を目指す指揮官は「メラメラ燃えるものが出てきました」。新たな歴史を刻むべく、さらにモチベーションは高まった様子だった。

舞台には宮崎秋人(28)、木村了(30)、中村まこと(55)、高橋光臣(36)、和田正人(39)が出演。東京・紀伊国屋ホール(今月14日~25日)と大阪・ABCホール(同29日~来月2日)で公演される。