静岡は2時間18分38秒で8位となり、2年ぶり8度目の入賞を果たした。2年連続で主将を務めた清田真央(スズキ浜松AC=25)は「最低限の結果を出せて、安心しています」と白い歯を見せた。期待の実業団選手は及第点の出来だった。1区清水真帆(ヤマダ電機=23)は序盤、トップ集団に食い込むも徐々に後退。区間10位に終わったが、「去年(19分58秒、区間25位)より良い成績を残せた。粘りの面で成長できたかな」と話した。4区の安藤友香(スズキ浜松AC=24)は、左足の故障明け最初のレースで区間9位。「現状はこのレベル。練習をするのみ」と結果を冷静に受け止めた。

5~7区は不安視されていた高校生だったが、渋川努監督(46)は「もう少し順位を落とすかと思ったが、よく頑張った」。昨年7区でブレーキとなった牛佳慧(ぎゅう・かえ、浜松開誠館高3年)は、6区で区間10位。「去年はペースを間違えて最後にバテた。その反省を生かすことができた」と安堵(あんど)した様子だった。

有望株の中学生2人は力を発揮したが、レース後の表情は対照的だった。米沢奈々香(北浜中3年)は2年連続の3区出走。昨年の6人抜きに次ぐ、4人抜きの力走。「狙っていた区間賞は取れませんでしたが、去年よりタイムが上がってうれしい」と笑顔。一方で8区細谷愛子(静岡東中2年)は、1人を抜いたが満足の走りができず、区間4位。悔し涙を流しながら「自分に甘いところがあった。この経験をバネにして1年間頑張ります」と前を向いていた。【河合萌彦】