20年東京オリンピック(五輪)の女子マラソン代表候補である岩出玲亜(24=アンダーアーマー)が2日、都内で練習を公開した。

臀部(でんぶ)を意識したトレーニングや、スプリンターのようにハードルを使ったダッシュなどのメニューをこなした。昨夏から米大リーグでトレーナーも務めていた友岡和彦氏(47)とタッグを組み、効率よく体を使える走りを模索している。今年3月の名古屋ウィメンズでは2時間23分52秒の日本人トップとなる5位だった。

上位2人が東京五輪の代表に内定する「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」(9月15日)へ向けては「何としても東京五輪の代表権を取りに行きたい。ラスト勝負になる。ギアチェンジできるようにやっていきたい。だけどMGCがゴールではない。東京でしっかり戦えるよう、通過点として頑張りたい」と抱負を述べた。五輪の切符を勝ち取ったご褒美に、アンダーアーマーを手掛けるドーム社の安田社長は「すしをごちそうします」と約束をしていた。

MGCで着用するユニホームもお披露目された。腹部が露出されたセパレートタイプ。「マラソンでは着たことがない」と岩出。暑さ対策に素材も通気性が重視されているという。シューズも自身のために作られた「ちょい厚」底の特注モデルで挑む。