全国高校駅伝(12月22日、京都)県予選が11月3日、袋井市のエコパスタジアム発着(男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)で行われる。

男子の注目は、昨年ベスト8の藤枝明誠。5000メートル14分33秒台の浜田洸誠(3年)と、3000メートル8分40秒台の三潟憲人(2年)のダブルエースがチームを引っ張り、2008年以来11年ぶり9度目の優勝を目指す。

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藤枝明誠の清尊徳(たかのり)監督(50)は、「近年で1番いい感じにチームが仕上がっている」と目を細めた。今年の県長距離強化記録会5000メートルで3位の浜田、2年生エースとして同3000メートル優勝の三潟、同3位の岡島尚矢(3年)の調整が、順調に進んでいるからだ。3人とも前回大会に出場し、経験もある。清監督は「2年生も調子を上げており、期待できる」と続けた。

浜田は今夏の終わりから、それまでトラック中心だった練習を、大会を見据えてロード主体に切り替えた。本番で区間賞を取ることを目標に、多い時は1回10~12キロを走り込む。「体がロードにだいぶなじんできて、調子も良い」。同様の練習をこなす三潟も「プレッシャーはない。重要区間を任されると思うので、しっかり走りたい」。ロードの走行リズムに慣れ、アップダウンにも対応できているという。

チーム唯一の誤算は、前回大会出場選手の1人で、記録会3000メートル4位だった大石彪斗(あやと)主将(3年)のメンバー漏れ。残り2人を決めるレースで結果を残せなかった。すぐに気持ちを切り替え、「目標の全国出場に向け、主将としてチームをまとめていく」と前を向いた。年末の全国大会でまた一緒に走るために、県大会は黒子に徹する。【倉橋徹也】