日本陸連は9日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国都道府県対抗女子駅伝(来年1月17日・京都)と全国都道府県対抗駅伝(同24日・広島)について、中止する方向で協議を進めると発表した。

普段は別々の所属で活動する中学生から社会人の選手、スタッフが集まり、各都道府県別のチームで争われる大会。理由については、移動のリスクも含め、「混合チームの選手および関係者の感染対策の管理が難しく、感染者または濃厚接触者がいることが判明した場合の影響が大きいと考えられるため」と説明している。

日本陸連の横川会長は「開催地の広島及び京都をはじめ全国47都道府県の郷土の皆さんに愛され、また都道府県を代表して出場する選手たちは、世代を超えてつなぐたすきに思い込め、毎年行われる晴れの舞台での栄冠を目指していたかと思います。新型コロナウイルス感染拡大のため、まさに苦渋の決断であります。しかし、必ずや一層の盛り上がりを持って戻ってまいります。それを楽しみに、またその日に向けて、選手の皆さんにはさらなる精進を、広く関係者の皆さんには変わらぬ応援を心から期待いたします」との談話を発表した。