東洋大が「定位置」に変えるべく、順位を上げてきた。8区の野口英希(4年)が区間2位の1時間4分15秒の快走を見せ、4位から3位に。チームは昨年は10位に沈み、11年連続の3位以内が途切れた。ゴールまで残り2区の時点で、その「定位置」の圏内に浮上した。

野口は初めてで最後の箱根路となった。「もしかしたら区間賞かもと思い、そこは残念ですが、順位を上げて後輩にたすきをつなげられたのはよかった」と笑顔で9区につないだ。

直前の7区では復活を期した同学年のエース、西山が無念の走りに終わった。「自分の中では自分の走りをするだけだと。実際、自分はオーバーペースでつっこむと垂れることが分かっていたので、落ち着いて走る監督の指示通り走れました」と冷静に仕事をこなした。