箱根駅伝で5度の総合優勝を誇る青学大陸上部に今春から、プロゴルファー横田真一(49)とタレント穴井夕子(46)の長男知己が入部する。原晋監督(53)は6日、「ザ青山学院の選手。箱根駅伝に出てくれたら、青山学院全体が盛り上がる」と力を込めた。

知己は幼稚園、小学校、中学校、高校と青山学院で育った。自己ベストは1500メートルが4分2秒02、5000メートルが15分41秒77。5000メートルで13分45秒28を持ち、全国高校駅伝でエース区間の1区で区間賞だった鶴川正也(九州学院)ら全国トップレベルが揃った新入生の中、タイムは見劣りするが、原監督は、今後の伸びしろに期待を寄せる。「天性の運動能力がある。特にバネがよく、体のバランスがいい。これから伸びるよ」と語った。ちなみに、ゴルフに関しては、父譲りのセンスで「70台で回る」という。

素材は光るが、今は周囲とレベルが違うのが事実。実は「大変だ」と、何度も入部を断ったという。ただ、「マネジャーになってもいいから、青山学院の陸上部でやりたい」と、強く熱意を伝えられ、入部を許可した。前日5日には入寮をした。もちろん、現実は甘くない。選手で居続けるためには、目安として「2年生の段階で(5000メートル)14分30秒」をクリアする必要がある。そして、その先には、他校ならエース級のたくさんの選手たちとの競争が待っている。輝く箱根の舞台を走っているのは、そこで勝ち抜いた選手たちだ。

知己は自身のツイッターに「スタートラインは他のメンバーより大分後ろになってしまいましたが、人一倍覚悟を持って一日一日を大切に過ごしたいと思います。最高の4年間にします」と記している。