男子50キロの東京オリンピック(五輪)代表川野将虎(22=東洋大)は1時間21分1秒の2位だった。

春から旭化成に入社するため、東洋大のユニホームを着てのラストウォーク。「優勝という形で最高の恩返しはできなかったが、東京五輪へ向けて課題を多く見つけることができた」。世界を見据え、ペース変化で、相手を揺さぶることを意識。強い向かい風の中、1キロを約3分46秒に上げるなど6キロ付近では急激にペースを上げた。

ただ、あくまで五輪へ向けた練習の段階で、調子をピークに合わさなかったこともあって中盤以降で失速。表情は中盤から一気に険しくなり、フィニッシュすると、過呼吸で倒れ込んだ。

今後も練習拠点は東洋大に置く。この日は失敗したが、五輪本番でも自ら積極的にレースを動かしていく構え。「東京五輪で、課題を修正して臨むのが今後できる恩返し。しっかり、この経験、悔しさを大切に頑張っていきたい。ペースにどれだけ変化があっても柔軟に対応できるフォームをこれから身に付けていきたい」と話した。