第98回箱根駅伝(来年1月2、3日)に出場する創価大が20日にオンライン取材に応じ、充実の布陣で総合3位以内を目指すと誓った。前回は復路10区で駒大に敗れ2位。「前回よりも選手の厚みが増した」(榎木監督)と磨きがかかった選手たちが、再び新春の箱根路を盛り上げる。

【関連記事】【箱根駅伝】チームエントリー一覧

躍進はまぐれじゃない-。自分たちがやってきたことを箱根の舞台で証明したいという思いが、選手たちの言葉からあふれた。主将の三上(4年)は「(前回は)自分たちの中では思ってもなかった2位だったけど、そこから自信がついた。今年は常に箱根3位目指すことを念頭においてやってきた」と自信をのぞかせる。

前回は往路初優勝を勝ち取り、9区までトップを独走。初の総合優勝まであと2キロという所で駒大に追いつかれ、悔しい2位。周囲は今年こそ優勝と気色ばむが、エースの嶋津は「狙って3位以内に入ることを共有しています」。往路優勝、総合3位以内を見据えながら、さらなる上も視界に捉える。

一見すると控えめ目標には訳がある。「この先3年5年と強いチームが継続していけるような体制を作っていきたい」と榎木監督。箱根駅伝は出場5回目と、まだまだ新興勢力。常勝軍団に押し上げるために、狙った目標をしっかり捉えることを選手たちに求めた。

しかし、その気持ちとは裏腹に、今季は駅伝シーズンで結果につながらなかった。

6月の全日本大学駅伝の予選会では、まさかの14位と本選には進めず。3位以上を目指した出雲駅伝でも7位と振るわなかった。

それでも、選手層は前年度よりも充実している。秋にかけて1万メートルの自己ベストが更新される選手が相次ぎ、上位10人の平均タイムは28分35秒81。指揮官も「1万メートルのチーム平均は前回から30秒短縮することができた」と厚みを増した選手層に胸を張った。

前回の走りで伝統校からも注目を集めるが、榎木監督は「どんな条件でも、誰が相手でも、しっかりと力を出し切ることに集中する」と語り、「往路から出し惜しみなく実力のある選手を並べ、往路優勝、復路でも3位以上を目指したい」

と誓った。