新春の上州を舞台にした駅伝日本一を争う大会は、Honda(ホンダ)が創部51年目にして初優勝を飾った。4時間51分4秒だった。2位はSUBARUが1分5秒差で続き、旭化成が4位だった。

最終7区(15・5キロ)の土方(ひじかた)英和(24)がゴールテープを切ると、アンカーをたたえる歓喜の輪ができた。終盤の6区で中山顕(24)がトップに躍り出てから、SUBARUの追い上げも振り切り初優勝。補欠に回った主将の設楽悠太(30)は「入社した時からずっとニューイヤー駅伝で優勝することを目標にしてきて、このチームで優勝を味わえることにうれしく思いました」と感慨深げに振り返った。

2区終了時点で23位と出遅れたが、後半に巻き返した。4区(22・4キロ)で東京オリンピック(五輪)1万メートル代表の伊藤達彦(23)が14位から一気に5位まで順位を上げると、6区(12・1キロ)で中山が36分27秒の区間賞の走りで首位に浮上。7区の土方も区間賞となる46分36秒の快走で優勝に貢献した。

平均年齢は23・3歳という若いメンバーが、期待に応えた。小川監督は「調子が良い7人を起用したら、入社3年目以内でオーダーを組むことができた」。若手の台頭を印象づける戦いができたことに、主将の設楽も「若手がこれだけ強くなったのは、日頃の練習からいつも引っ張っていて、ケアなども気に懸けている。そういった継続性があったんじゃないでしょうか」と話した。

初優勝ながら、早くも2連覇への期待が高まる。アンカーを務めた土方は「これで満足せず、2連覇、その先に向けて頑張っていきたい」。仲間たちから大きな刺激を受けた設楽は「昨年、今年とサポート役に回ってきましたが、本当は走りたい気持ちがあった。来年は必ずこの舞台に戻ってきたい」と気持ちを奮い立たせていた。【平山連】