最終10区でトップでタスキを受けた青学大の中倉啓敦(3年)は、区間新記録と20年に青学大がマークした10時間45分23秒の総合記録更新を目指して、スタートから飛ばした。

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2位順大との差は7分56秒もあったが、序盤からハイペースでラップを刻んだ。8キロの通過タイムは23分6秒。区間記録より45秒も速かった。そのペースを落とすことなく、ゴールテープを切った。従来の記録を50秒も更新する1時間7分50秒の区間新記録。そして10時間43分42秒の驚異的な総合新記録を樹立した。

2位は10分51秒差で順大。15年ぶりの3位以内だった。4位でタスキを受けた駒大の青柿響(2年)が17キロすぎに、40秒近く差のあった中大の井上大輝(4年)を抜いて3位に浮上。東洋大が7位から順位を上げて4位。5位は東京国際大。中大は6位まで順位を下げたが、10年ぶりにシード権を獲得した。昨年2位の創価大が7位、8位国学院大、9位帝京大と続いた。

10位以内のシード権争いは最後にドラマがあった。残り1キロを切って法大が東海大を抜いて11位から10位に浮上。シード権内に滑り込んだ。