女子200メートルは昨年の東京五輪女子400メートルリレー代表の児玉芽生(22=ミズノ)が、24秒15で優勝した。

「(ここまで)思うような走りができていない中で自分のやるべきことに集中してレースができた」

福岡大から今春、ミズノに入社した。女子短距離のエースだった福島千里さんが引退し、後継者と期待される。その重圧もあり、思うような走りができていなかった。

前日の織田記念で100メートルに出場し4位に終わった。「負けることが怖い部分もあった。でも負けた自分を受け入れて切り替えることができた」と話す。

勝ったとはいえ、タイム的には満足できない。「自分が求めているレベルかといえばそうではない。勝ったことはプラスではあるが納得はできていない」。

福島さんを「いつか超えたい存在」というが、「今は(日本の女子短距離を)引っ張っていくというより自分のタイムを1秒でも縮めていきたい」。

ミズノの入社式後は「日本記録を更新しないと世界では戦えない。今季中に果たしたい」と力強い目標を掲げていた。この日の勝利がそのスタートラインとなる。