日本陸上連盟副会長の瀬古利彦氏(66)が、立教大の復活を喜んだ。

ヱスビー食品、DeNAで師弟関係にあった上野監督の就任時から「応援していた」。母校早大の出場決定にも「今日は、立教が全部持っていったから」と話した。

「選手の時には何考えているか分からなくて、よく怒った」と笑う上野監督とは、今も定期的に食事をする仲。「指導者が合ってたんだろうね。選手にとっては兄貴のような存在。今の選手には、その関係がよかった」。さらに「監督を信じてバックアップした大学も素晴らしい」と言った。

早大と同じ新潟・妙高で夏合宿をしていた立教生たちに話をした。テーマは「夢と目標」。箱根出場を夢にあげた選手に対して「夢をかなえるためには目標が大切」と説いた。「目標は予選会。しっかりと力を出し切ってほしかった」。瀬古氏の思いが、箱根未経験の選手に届いた。

「みんな喜んでいるよ。徳光さんとか」と大の駅伝ファンで知られるOBの名を出すと「関口宏さん、みのもんたさん、古舘伊知郎さんも」とOBの名を次々挙げ「YouTubeでの裏実況もいいね」と仰天発案。「立教の出場で、箱根の楽しみが1つ増えた」と話していた。【荻島弘一】

◆立教大学 英語名セントポールズカレッジ。アメリカ聖公会の宣教師ウィリアムズ主教が1874年(明7)、東京・築地に創立。1918年に池袋に移転し、22年の大学令で大学に認可された。池袋と新座に2キャンパス、体育会専用グラウンドの富士見総合グラウンド(埼玉県)を抱え、文学部、観光学部など10学部27学科8専修1コースを設置している。主なOBは長嶋茂雄巨人終身名誉監督、関口宏、みのもんた、古舘伊知郎ら。西原廉太総長。学生数2万人。

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