2区とともにエース級がそろった7区(17・6キロ)で、3連覇を狙う駒大の絶対的エース田沢廉(4年=青森山田)が自身が持つ区間記録を塗り替える快走で首位をキープし、アンカーにたすきをつないだ。

田沢がたすきを受け取った時点で、2位に1分58秒差。右手人さし指を突き上げながら余裕のスタートを切った。表情を変えず、力強い走りを続けた。17キロ手前では苦しそうな表情に変わったが、圧倒的な走りを見せた。49分38秒の大記録で、4年前にワンブイ(日大)が出した記録を43秒も更新。2位に2分27秒差とさらに広げた。

青学大が2位に再浮上。首位と2分13秒差の4位でたすきを受けたエース近藤幸太郎(4年=愛知・豊川工)がスタートから飛ばした。2キロ過ぎに順大、国学院大の2位集団に追いつく。9キロまでに、順大と国学院大に15秒以上つけて単独2位になった。

国学院大が3位。順天堂が4位。創価大が5位で通過した。

駒大・田沢と青学大・近藤のエース同士の区間賞争いも熾烈(しれつ)だった。田沢は7キロ手前で、大八木弘明監督から「(青学大)近藤に5秒負けているぞ!」とゲキが飛ぶとペースアップさせた。13キロ地点では、近藤が田沢よりも2秒速いハイペース。15キロ地点では田沢が近藤より5秒速かった。田沢が区間新を記録したが、近藤も田沢に14秒差の区間2位と大健闘だった。

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