駒大が、自らの大会記録を大幅に塗り替える5時間6分47秒で3連覇を果たした。7区でエース田沢廉(4年)が区間新を大きく更新するなど、完勝。2位は昨年4位の国学院大、箱根王者の青学大は3位、早大は2年連続の6位となった。

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前年度箱根王者の青学大が3位に敗れた。2区で白石が区間16位と失速。徐々に追い上げたが、4年ぶりの優勝はならなかった。原晋監督は「昨年の箱根駅伝大会新記録、今回の大会新記録。練習メソッド、駅伝に向けての姿勢において、昭和は終焉(しゅうえん)をしたなと。各大学が新しいメソッドで、令和の新駅伝の時代に突入した」と反省の意味を込めた。

出雲4位に続きタイトルを逃したが、抜本的な施策に乗り出す時間はない。箱根路は、層の厚さが最も生きるレース。2連覇へ意地がある。指揮官は「予定通り厳しいと思っていた2区と8区は厳しい戦いになったが、その他の区間はほぼ負けていない」と強調。「山登り、山下りには自信がある。箱根は勝ちにいきたい」ときっぱり言った。7区で好記録をマークしたエース近藤は「箱根では勝てるような走りをしたい」と気持ちを切り替えた。

○…早大が存在感を放った。3区で石塚が区間3位で3位に上げると、続く4区ではルーキー山口が区間3位で続き2位に押し上げた。中盤区間で後退し2年連続の6位も、6月に就任した花田監督は「78点くらい。もうちょっといけたかな」と選手への期待をうかがわせた。鈴木主将がケガで大事を取って欠場しており、昨年シード落ちした箱根でさらに上位を狙う。

【全日本大学駅伝】駒大3連覇で2冠、史上5校目の“3冠”前進 青学大3位/動くグラフ&詳細