駿河台大が、12位で2年ぶり2回目の箱根駅伝出場を決めた。

新山舜心主将(としむね=4年)は「12位だったが、箱根駅伝の出場権を獲得できて、とてもうれしく思います」と笑顔を見せた。スティーブン・レマイヤン(1年)に続く1時間2分35秒でけん引した。

初出場から2年連続の箱根出場を目指した昨年の予選会は惨敗。「(22年に)箱根駅伝に初出場してチームが燃え尽きてしまった感覚があった」と明かし、「いろいろなところが、緩くなっていた」。チーム状況が好ましくなかったことも影響し、19位と振るわなかった。

主将は敗退後、チーム改革に乗り出した。先頭に立ち汚れ役を買って出た。「キャプテンとしてチームのみんなに厳しく言った」。部則の強化にも乗り出した。「消灯時間もそうですし、生活の面で厳しくした」と競技に集中できる環境を整えた。「本当だったらルールなんていらない。結果さえ出ればルールも必要なかった」と苦肉の策だった。

チームを第一に考える中で、何度も心が折れそうになった。「僕も人間なので」といたずらに笑ったが、監督や仲間に支えられて、箱根に戻ることができる。「まだ頑張ろうという風に背中を押してくれた。今日、キャプテンとしてここに立てていることに感謝しています」。主将の周りには自然と笑顔が広がっていた。【村山玄】

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