号泣した。給水ポイントでのアクシデントにも動じず、日本人トップの2位に入った。小林香菜(23=大塚製薬)は、レース終盤に24年パリオリンピック(五輪)6位入賞の鈴木優花(25=第一生命グループ)を抜いて、2位に浮上。自己ベストを更新する2時間21分19秒(速報値)でフィニッシュした。

ゴールした瞬間に号泣。

そしてレース後のインタビューではとびきりの笑顔を見せた。

「実感なくて、わけがわからないです。タイムいくらですか?(2時間21分19秒と聞いて)今回は(2時間)23分半で世界陸上の参加標準記録をきることを目標にしていたので、予想以上に走れて驚きです。沿道の知り合いの方から「前バテているからいけるよ」と教えてもらって、勇気がでました」。

鈴木は同2時間21分32秒で日本人2番手の3位だった。優勝はエデサ(エチオピア)だった。

小林に、アクシデントがあったのは15キロの給水所。急激に速度を落とした外国人選手と接触。右もも付近が、相手選手に激しくぶつかって、バランスを崩した。ただそれでも、腕を振り、先頭集団に食らいついた。

小林は早稲田大ランニングサークル出身の異色ランナー。3度優勝している松田瑞生が先頭集団から遅れる中、ピッチ数の多い独自の走りで先頭集団をキープ。20キロ付近から徐々に遅れ始めたが、粘り強くトップを追った。

そして40キロをすぎて、鈴木の背中を捉えた。残り800メートルで鈴木を抜いて、一気に前に。異色のランナーが、大舞台で自らの存在を大きくアピールした。今後の大きな目標について「日の丸を背負って、マラソンで世界を走りたい」。そして3年後のロサンゼルス五輪についても「そこに向けても頑張っていきたいです」と宣言した。【竹本穂乃加】

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