「山の名探偵」こと早稲田大3年の工藤慎作(21)は、2時間7分34秒(速報値)の20位だった。日本勢5位に入り、来年10月開催のロサンゼルス五輪代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得した。

初のフルマラソンを堂々の完走。「まだ初マラソン。今日の経験を生かしていきたい。結構面白かった。前半は結構いけるんじゃないかと思った」と前向きな言葉を並べた。

序盤から橋本龍一(プレス工業)が独走する中、第3集団で安定感のある走りを披露。34キロ過ぎで大迫、近藤亮太(三菱重工)、鈴木健吾(横浜市陸協)ら日本勢トップ集団でレースを展開したが、35キロ過ぎで後退した。「途中で何度もふくらはぎをつってしまったのが悔やまれるところ。もったいないケースだったかな」と明かしたが、MGCの出場権獲得に切り替え、順位を守った。「キャリアは始まったばかり。スタート地点」と今後を見据えた。

見守った早大の花田監督も「レース展開も上手。慌てずに30キロまでいきました」とたたえ、「あとは経験を積んでいけば。もともとセンスはある選手なので」と将来を見通していた。

工藤は、箱根駅伝3年連続で5区を任されてきた山のスペシャリスト。昨年11月の全日本大学駅伝では、最終8区でOB渡辺康幸氏の日本人最高記録を30年ぶりに更新していた。