<東京国体:陸上>◇4日◇味の素スタジアム

 4月の織田記念国際で10秒01の日本歴代2位の記録を出した京都の桐生祥秀(よしひで、17=洛南高3年)が、総体に続く高校ビッグタイトルを手に入れた。

 少年男子A100メートル決勝に臨んだ桐生は、スタートから後続を離し、10秒22(追い風0・1メートル)でフィニッシュ。昨年、自ら樹立した10秒21の大会記録には100分の1秒及ばなかったが、2位に3メートル差をつける完勝だった。

 桐生は、予選を10秒83(向かい風0・8メートル)の第4組2着、準決勝を10秒42(向かい風0・5メートル)の第2組1着で、決勝に進んでいた。

 桐生は、高校1年時の少年男子B、同2年時の少年男子Aも制しており、100メートルで国体3連覇を達成。レース後、「3連覇できてうれしい。気持ちよく追われて良かった。7年後(の東京五輪)は世界で戦える選手になりたい」と話した。また来春、東洋大に進学することも明らかにした。