元気ハツラツ、鉄人種目に挑戦だ!

 昨年のロンドン五輪陸上男子やり投げ代表のディーン元気(21=早大4年)が10月12、13日に国士舘大で行われる10種競技の記録会「コンバインドチャレンジ」に出場する意向を明かした。“前哨戦”として22日、早大所沢キャンパスで行われた早慶対校戦に出場。やり投げ(69メートル25=1位)、円盤投げ(45メートル27=2位)の投てき種目に加え「大学に入ってトラックを走ったのは初めて」という800メートルリレー、さらに走り幅跳び(6メートル28)と4種目にフル稼働した。

 きっかけは今月上旬の全日本インカレ後、10種競技の先輩から「やってみないか」と誘われたこと。ディーンは中学時代に4種、高校でも8種競技をこなしている。「体をいろいろと使いこなすのが目的」とバランス感覚を養う狙いがある。

 ポールの扱いが難しい棒高跳びと「ドキドキですよ」という400メートル、1500メートルに難がありそう。それでも「(公認の)6500点超えと、やりの種目別記録が目標」とディーン。走り幅跳びの練習で、着地したスパイクの刃が左手に刺さり4針縫った。それもディーンのチャレンジ精神旺盛な証しだ。【渡辺佳彦】