<世界陸上>◇2日◇女子200メートル決勝◇韓国・大邱スタジアム

 悲願だった世界選手権優勝にベロニカ・キャンベル・ブラウン(29=ジャマイカ)はレース後、泣き崩れた。ミックスゾーンに戻ってきても、充血した目で感慨深く思いを口にした。「世界選手権ではいつも銀メダル。でもついに金メダルを手にできた」。五輪は連覇中も、世界選手権は07年大阪、09年ベルリン大会ともにフェリックスに競り負けて銀メダル。今大会への思いは人一倍強く、「神に感謝」と声を震わせた。

 思い描いた通りのレース展開だった。スタートで飛び出すと序盤からペースを上げ、コーナーで後続を突き放す。直線手前ではライバルのジーター、フェリックスにセーフィティーリードをつけ押し切った。「できるだけカーブを速く走ろうと思った。狙い通り。感動している」と、悲願達成に感無量の様子だった。