【アンジェ=松本愛香通信員】ショートプログラム(SP)首位のアダム・シャオイムファ(フランス)が、フリーも1位の181・78点をマークし、合計284・24点で優勝した。2位の三浦佳生(明大)に36・28点差をつけ、地元の期待に応えた。
冒頭に4回転トーループ-2回転トーループを決め、続く4回転サルコーでは出来栄え点(GOE)3・60点を獲得。後半の4回転トーループも着氷し、2種3本の4回転をそろえた。「完璧ではなかったけれど、ベストを見せることはできた」と手応えを口にした。
演技前は一日中、不安やストレスを感じていたという。コーチらと対話を重ね「自分がここにいるのはスケートが好きだからだということを改めて思い出した」。競技への愛情を観客に伝えようと考えることで気持ちが楽になり、重圧を力へと変えた。
思わぬアクシデントも跳ね返した。観客の言葉を聞いて思わず笑ってしまい、演技開始が遅れて1点の減点。「そんなことは気にせずに集中力を取り戻した」と立て直した。さらにスピン中には足がつったが、ステップを踏みながらリラックスすることを心がけ、滑り切った。「最後まで戦えたことは良かったし、一つ一つのエレメントに集中しました」とうなずいた。
左足首のけがに悩まされてきたが、9月末に行われた大会後にMRI検査を受診。腫れは残るものの、回復に向かっている。今季は得点源の4回転ルッツはプログラムに入れず、ミスのない演技を目指す方針。「トレーニングで培ったことを試合で実践できるのもうれしい。良い初GPでした」と、自信をつけた様子だった。


